「水の管理」も重要な点検項目


 昨年の漢字が「災」だったことからもわかるように、2018年は自然災害が続けて発生した年でした。
 地震や停電の後には、濁った水が出る時がありますが、普段から水の点検をきちんと行っていますか。
 特に、原料として使用する水には注意を向けなければなりません。
 というわけで、本日のお題は「水の管理」について、です。

 チェックのポイントは、大きく分けて下記の3つです。
(1)適切な場所にフィルター(マグネット等)が設置されているか
(2)フィルターの確認を定期的に行っているか
(3)使用する水の安全性を作業開始前に確認しているか

 地下水を使用している工場では、給水タンクから出るときに、浄化装置を通しています。また、上水を使用している場合には、上水場で濾過を行っています。
 しかし、濾過できなかった異物や、配管内部からの異物が、水に混入する可能性は否定できません。
原料として使用する、配合水・たれ・つゆ等に使用する水に対しては、使用する直前に異物を除去するフイルターの設置が必要です。
 フイルターは、最低200メッシュ以上のものを設置しましょう。鉄が含まれている地下水を使用している場合は、マグネットも設置します。細かい砂鉄
を除去するためです。
フイルターやマグネットは、最低1ヶ月に1回の目安で、設置されているかの確認と除去された異物の現物確認を行い、記録をつけます。
 フイルターのカバーを外してみると、設置してあるはずのフイルターがなかったことがありました。マグネットは、ぶつけると磁力が落ちてしまいますので、取扱を丁寧にし、ちゃんと磁力があるかどうかを点検時に確認することが求められます。

 原料として使用する水は、作業開始前にその安全性を確認し、記録してから作業を開始します。
 安全性の確認にあたっては、残留塩素濃度・にごり・におい・味の点検を行い、記録を残します。
 残留塩素のチェックは計測器を用いてやれば良いのですが、にごり・におい・味については、検査員の官能に頼る場合
がほとんどになります。官能に頼る場合は、検査員の校正も必要になることを忘れてはなりません。

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