朝礼のポイント

 あなたの工場では、朝礼を毎日行っていますか?
 以前、点検にお伺いした工場で、事務所と工場で別々に朝礼を行っていたことがありました。尋ねてみたところ、工場を建て替えた時に事務所から少し離れてしまったために、従業員の声を聞いた結果、別々に行うようになったということでした。

 幸い、私が取り扱っていた際に大きなクレームが出たことはありませんでしたが、どことなく不安を感じたのを覚えています。なぜなら、全てにおいて距離が生まれてしまっているということに他ならないと思うからです。

 部署は異なれど、同じ会社の従業員スタッフであることに違いはありません。朝礼等を利用して、短い時間でも全体で顔を合わす機会を作るべきです。
 ということで、今日のお題は『朝礼のポイント』について、です。

 私は、朝礼は立ってすべきだと思います。座って聞いているよりも、その方が頭が働きます。
 そのうえで、朝礼は毎朝続けてください。たとえ、3分でも10分でも「続けること」にこだわりましょう。
 今日の生産量や昨日のクレームのことのような仕事に関することだけでなく、ちょっとした個人的な事を伝えるだけで場が和みます。
 「おはようございます。4月17日・・・今日は〇〇さんの誕生日です!(拍手)」など、個人的な話を始めにもってきて、その後で仕事に関する話をしたりすると、メリハリがついて良い空気が生まれます。きっと、朝礼を楽しみに出社してくる方も出てくることでしょう。

 私は野球部でしたが、スポーツショップにボールを買いに行った時に、なぜテニスの硬式ボールは缶に入っていて、野球のボールは裸のまま売られているのか不思議に思いました。
 調べてみるとその理由は、テニスの硬式ボールの中の空気は、大気圧の二倍の圧力がかけられているそうです。その圧力を保つために、缶の中も二倍の圧力をかけて、保管しているそうです。

 ちなみに、テニスボールは黄色のフェルトでコーティングされていますが、ラケットやコートと接触するうちにはげてきます。そのため、安定感が無くなって、ボールの中の空気も徐々に抜けていきます。そうなると、ボールの反発力がどんどん無くなっていきます。だから、試合の際は、最低4球の新品のボールを使用して試合を行うのです。

 私の頭の中に入っている知識や情報も、これと同じことがいえます。
 私たちが常に最高の状態で仕事をするために、知識や情報などがきちんと整備されているか考えてください。頭の中でもそうですし、作業現場で使う帳票類や備品も同じです。

 知識のレベルは毎日最新のモノになっているか、周辺業界の最新情報をキャッチできているかなど、常に最新のモノに触れ、いつでも引き出せる状態に保っておくのは、非常に大切なことだと思います。いざ使おうと思ったら、全然反発力のないボールでは話になりません。しっかりとブラッシュアップしておきましょう。

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